株式会社INREVO 代表取締役 南 晴仁
社会に存在する格差を是正し、搾取の根絶を目指す
略歴
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1997年生まれ、神奈川県横須賀市出身。慶應義塾大学法学部卒。医療・教育・IT領域で20代で執行役員を歴任、経営企画・事業推進・組織設計を担う。親会社(株式会社Hosty)で経営企画室長として採用を統括後、2024年1月に株式会社INREVOを設立。採用代行とSaaS開発を軸に、地方・中小企業の採用課題解決とDX支援を推進。
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現在の仕事についた経緯
新卒でDX系コンサルティング会社に入社し、営業としてキャリアをスタートしました。入社後1か月半で営業トップの成績を獲得し、3か月で営業部長、その後は副社長まで経験。早い段階から事業づくりと意思決定の手応えを得ました。
一方で、「社会に影響を与える事業を自らつくりたい」という思いが強くなり、より大きな裁量を求めて転機を模索。そんな折、上場を視野に入れていた株式会社Hostyの山口社長と出会い、方向性が一致。入社後、「子会社を立ち上げて自由にやってほしい」というオファーを受け、2024年に株式会社INREVOを設立しました。
ただ、最初から主力サービスが揃っていたわけではありません。立ち上げ当初は人事部門が手薄だったこともあり、私自身が採用や制度整備を担当。元々はSaaS事業を志向していましたが、開発体制の準備に時間を要するため、まずは顧客価値を素早く届けられる領域として人事の課題解決に集中しました。
その流れの中で生まれたのが、採用支援サービス「ヒトトレ採用」です。現場での課題に直接向き合い、成果が残る仕組みを一から組み立てる、その積み重ねが今の仕事につながっています。
仕事へのこだわり
私が大切にしているのは、努力がきちんと報われる公平さです。
人柄や日々の行動が正しく評価され、行動に見合わない評価は是正されるべきだと考えています。経営の役割はその公平さを仕組みとして社会に実装することにあり、私自身もこの価値観に照らして仕事を見直し続けています。
INREVOは情報の非対称性による格差を小さくすることを目標に、わかりやすく正確な情報を届け、リテラシーを引き上げることで誰もが適切な判断と対価を得られる状態を目指しています。事業を通じて親切さ、実行力、信頼性を感じていただける会社でありたいと考えています。
また、私たちはベンチャーが持つスピードと挑戦を武器にしながら、伝統的大企業に求められる水準の信頼も同時に確立していきます。硬直は避けつつ、約束と品質は守る姿勢を徹底した結果、2025年に第三者認証のホワイト企業認定で初回認定のゴールドランクを取得、2年連続でGreat
Place to Work® Institute Japan主催の「働きがいのある会社」認定にも認定されています。
クライアントとの関係性においては、発注者と受注者という立場を超えて、対等なパートナーシップを構築することが不可欠です。
費用感だけでなく互いの姿勢や温度感が釣り合っているかという非数値のバランスを大切にしています。
誠実に向き合い、成果に責任を持つ。この当たり前を、事業運営の基準として守り抜くことを徹底しています。
今後の展望・私の夢
私たちINREVOは、いま約150〜160社の企業をご支援しています。来期はこの規模をおよそ3倍へ拡大し、まずはRPO領域でナンバーワンの座を確立することを近い目標に据えています。加えて、2025年末から2026年にかけてエンジニアスクールを立ち上げる計画も進行中です。将来的には学校法人化も視野に、社会からの信頼に足る教育基盤を整えていきます。
私たちが大切にしているのは、企業が本来の強みを最大限に発揮できる環境づくりです。とくに地方の中小企業では、採用やITのリテラシー不足が成長のブレーキになっていることがあります。たとえば、Excel運用が定着していない、社内のPC環境が十分でないなど、日々の業務が非効率になりがちなケースです。こうした非中核業務は私たちが代行・支援し、企業の皆さまには製品開発や顧客価値の創出といったコア業務に集中していただく。その結果として、短期の売り方ではなく本質的な価値を持つ事業が、地域に根づいていく状態を目指しています。
将来像は明確で「地方企業支援といえばINREVO」と言われる存在になること。
その延長線上での上場も視野に、事業の質と規模を着実に高めていきます。私たちはこれからも、一社一社に向き合い、価値ある事業をともに育て、日本経済の健全な発展に貢献していきます。
若者へのメッセージ
私は自分を特別だとは思っていません。
やっているのは、誰にでも再現できる取り組みを、飽きずに積み重ねることだけです。
もし進路に迷いがあるなら、小さくてもいいので一歩動いてみてください。動けば、何が足りないかが見えます。
足りない部分は勉強で埋めればいい、多くのことはそれで前に進みます。うまくいかなければ、やり方を変えてもう一度やればいい。
挑戦を続ける人にだけ、次の選択肢は開けます。
大事なのは、完璧な計画より、今日の一歩です。
株式会社INREVO
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