株式会社人材研究所 代表取締役社長 曽和 利光
いまをいきる
略歴
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愛知県豊田市生まれ、関西育ち。灘高等学校、京都大学教育学部教育心理学科。在学中は関西の大手進学塾にて数学講師。卒業後、リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。その後、人事コンサルティング会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行っている。
著書に「人事と採用のセオリー」「定着と離職のマネジメント」「採用面接100の法則」「コミュ障のための面接マニュアル」「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?」他。
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現在の仕事についた経緯
小さい頃はオカルト少年で(今はリアリストです)、昔から精神世界や人の心の動きに興味があり、大学では心理学を専攻しました。最初は臨床心理学、そこから認知心理学へと関心が広くなっていきました。仕事は心理学を活かせるものをと考えて、メディアや人事系を探していましたが、事業でメディア業をやっているリクルートに入り、たまたま人事・採用担当になりました。リクルートでは採用の責任者をやらせていただきました。その後、いくつかの会社で人事担当や責任者をやって、そこで得たノウハウを社会に対して還元したいと思い、2011年10月に現在の人事コンサルティング会社、人材研究所を設立して今に至ります。
仕事へのこだわり
以前は「勘と経験」で感覚的に行われていた人事上の判断ですが、そんな適当なことで人の人生を大きく変化させてしまうようなことはとんでもないと最初から思っていました。ただ、なかなか代替案を見出せずに悩むこともありました。実際、自社に合っていると思って採用した人がうまく定着せずに早期退職をしてしまうなど、ショックを受け、罪悪感を持つことも多々ありました。また、「自分はこう思う」と思っていても、うまく上司や経営者を説得することができず、意見が通らない悔しいこともありました。そのため、人事的判断をファクト(様々なデータ)とロジック(統計的分析)とセオリー(心理学や組織論)によってすべきだと考えて、勉強をし、実践で用い、結果を出すことで現在のスタイルを確立していきました。
また、人事という仕事は、どんな小さなことでも人の人生に強く影響を与える可能性がある仕事ですので、一つの小さなミスも許されません。なので、自分のモチベーションを仕事の言い訳にしないという考え方は最初から持っていました。人事の仕事で接している相手にとっては自分のやる気など関係ない。モチベーションが下がったから、ちょっと適当に仕事をされてはたまったものではありません。ですから、どんなモチベーションであっても、使命感や責任感で仕事をする覚悟がなければ、人を扱う仕事をしてはいけないと思っています。厳しい言い方かもしれませんが、これまでのメンバーや、今の会社の社員の皆さんにも、そのようなことは言い続けています。もちろん自分もそのように仕事をしていかなければと思っています。
今後の展望・私の夢
「人と組織の可能性を信じる世界」を作ることに貢献するため、2011年10月5日にこの人材研究所を設立いたしました。
私は、人やその集まりである組織には無限の可能性があると考えています。どんな人や組織でも、今がどんな状態であっても、努力次第でどんな風にでもなれる可能性がある。もし力尽きて夢破れることがあったとしても、最後まで実現を信じて努力することが生きる意味である。そして、それをサポートするのが社会の役割であると考えています。
しかしながら、現代の世界では、どちらかというと「選別の論理」の方が、効率的であるという理由でもてはやされているような気がしています。この、ある時点での表面的なステイタスだけを見て人や組織を選別し、それ以外は負け組として一顧だにしないという姿勢は、多くの可能性の芽を摘んでしまい、社会や世界全体をやがては縮小均衡に導くものではないでしょうか。
そのような考えのもと、人材研究所では、人と組織が持つ可能性を最大化することで、社会の最大幸福を実現することに貢献したいと思います。
若者へのメッセージ
キャリアに「正解」はありません。一本道を探すのではなく、試行錯誤を重ねながら次の石を踏んで進む旅路だと考えてください。重要なのは「待つ」のではなく「動く」こと。やる気は行動の結果として生まれるので、気分が乗らない時こそ小さな一歩を踏み出すことが未来を開きます。
また、人との「縁」は最大の財産です。偶然の出会いが将来の転機につながることも多く、「袖触れ合うも多生の縁」を意識して、一つひとつの関わりを大切にしてください。
さらに、強みに固執するよりも、失敗や弱みを受け入れる柔軟さが長いキャリアを支えます。竹のようにしなやかに折れずに成長していくことが肝要です。
そして、キャリアは自分だけでなく「誰かのため」に築いたとき、最も深い意味を持ちます。仲間や社会への貢献を意識することで、仕事は生計手段から「生きがい」へと変わります。
何をするかより、どう向き合うか。今はその姿勢こそが未来を決定づけます。一歩ずつの経験が血肉となり、必ず可能性を拓いていきます。焦らず、恐れず、歩みを進めてください。
株式会社人材研究所
https://jinzai-kenkyusho.co.jp