
株式会社MISOLA FOODS 塚越 翔五
行くに小径に由らず
略歴
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早稲田大学商学部卒業。新卒で大手食品メーカーに入社、マーケティングや海外事業を経て、米国現地法人に駐在。帰国後、退職し、独立。2022年に日本初となるオーツミルク専業メーカー「株式会社MISOLA
FOODS」を創業。IE Business School(スペイン・マドリード)にてMBA修了。
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現在の仕事についた経緯
米国現地法人駐在時、毎年夏になると身近で山火事が発生、居住エリアが避難警告対象となるなど、地球温暖化が自分事化しました。また、郊外に少し行くと工業的畜産を目の当たりにし、牛のメタンガス排出や大量の飼料生産に必要な土地使用など、食ビジネスが与える環境負荷を実感。前職では美味しさや利便性を軸としたものづくりを行ってきましたが、「環境に優しい食」という軸も必要だと強く思い、創業を決意しました。
仕事へのこだわり
物事に取り組む際、近道を求めたり小細工をすることなく、常に公明正大な姿勢で臨むことを大切にしてきました。この信念は、これまでの職業経験を通じて培われたものです。
新卒で最初に配属された営業部門では、多くの教訓を得ました。お客様に調子の良いことを約束したり、自分自身が楽をしようと安易な行動を取ると、必ずと言っていいほど後で大きなしっぺ返しを受けました。短期では効果的に見えても、結果的にお客様との信頼関係を損ない、より多くの時間と労力を要する事態を招いてしまうのです。
海外勤務においても、同様の学びがありました。コミュニケーションが取りやすいという理由で日本人のみで重要な意思決定を行ったり、本社の意向をそのまま現地法人に押し付けようとすると、必ず現地スタッフとの間に軋轢が生じました。文化的背景や現地の事情を十分に理解し、関係者全員が納得できる形で物事を進めることの重要性を痛感しました。
これらの経験を通じて、何をするにしても裏通りや抜け道を通らず、正々堂々と表通りを歩くことが、結局は一番の近道であり、最も物事がスムーズに進む方法であると確信するようになりました。以来ずっと私の仕事の信条となっています。
特に食に関するビジネスにおいては、この公明正大な姿勢がより一層重要になると考えています。食は人々の健康と生命に直結する領域であり、安心・安全と密接に関わるビジネスです。企業が、そして製品を作る一人ひとりが公明正大であることは、消費者にとっても重要な要素です。消費者の信頼こそが食ビジネスの根幹であり、その信頼は誠実で透明性のある企業姿勢からしか生まれないと考えています。
今後の展望・私の夢
おいしくて、栄養のある食事を摂っていたら、いつの間にか地球のサステナビリティにも貢献している。身体にも地球にも優しい、そんな食生活が自然と実現できるような、製品・サービスを創っていきたいです。
オーツ麦はそんな目標を成し遂げるのにぴったりの作物です。穀物界のスーパーフードと呼ばれ、コレステロール低下や腸内環境改善に寄与する水溶性食物繊維βグルカンをはじめとして、豊富な栄養素を含有。栽培時の水の利用量も少なく、環境負荷も低いです。
会社名のMISOLAは日本語では「美空(美しい空)」。澄み渡るような青い空が後世に渡って眺められるような環境をつくる、という想いが込められています。
若者へのメッセージ
一にも二にも行動あるのみ、です。調べること、勉強することの重要性も否定しませんが、その後に必ずアクションに繋げること。なぜなら、アクションを起こしてみて分かることの方が圧倒的に多く、早く、そして実際の経験に基づくので正確だからです。
行動して失敗したらどうしようと不安に思うかもしれません。私も過去そのようなタイプの人間でしたが、案外大丈夫なものです。企業勤めであれば尚更、自身の失敗で組織全体が傾くようなことは滅多にありません。究極、命に関わるようなことがなければ、失敗は学びでしかありません。
仕事や留学で、海外の人達と一緒に何かをする機会が多いキャリアですが、彼らは少し雑ながらも、とにかくやることなすこと早いです。失敗やトラブルは挑戦にはつきものと考えており、むしろそれらが起きた後の対処が上手だったりしますし、何よりいつもポジティブです。
自ら行動し、それにより得た結果は、自分の血肉になります。一歩進んでみて、初めて見える景色もあります。
フットワーク軽く、行動することで自らも、そして未来も変えていく、そんな人物となることを祈念しております。
株式会社MISOLA FOODS
https://tsukagoshisan.com