金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニック 院長 高崎 哲郎

不易流行−変化を恐れず、学びを止めず−

金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニック
院長 高崎 哲郎

略歴
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名古屋大学医学部卒業。愛知県豊橋市民病院で初期研修。
その後、関東で総合内科医、消化器内科医として臨床経験を積む。
離島などの僻地医療にも携わった後に、国立がん研究センター中央病院で臨床と研究に従事。
2024年12月愛知県名古屋市に金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニックを開院。
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現在の仕事についた経緯

 2013年に地元の名古屋大学を卒業してから、これまで総合内科や消化器内科、胃カメラや大腸カメラといった内視鏡診療、がん治療など、幅広い分野で経験を積んできました。
離島や山間部の地域密着型病院から、都市部の急性期病院や専門性の高い医療機関まで、さまざまな環境で医療に携わってきました。そうした中で、これまでの経験をより深く患者さんに還元していくには、やはり自分自身でクリニックを持つのが一番だと感じるようになりました。
そこで、生まれ育った地元・名古屋市金山の地に金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニックを開院することを決意しました。これからは、地域の皆さま一人ひとりに寄り添いながら、安心して相談できる、質の高い医療を提供するクリニックを目指してまいります。

仕事へのこだわり

 もともと地元・愛知県で初期研修医としてキャリアをスタートしました。研修先の病院も素晴らしく、研修終了後にそのまま残る選択肢もありましたが、それまで地元を離れたことがなかったこともあり、もっと広い世界に触れてみたいという気持ちが強くなりました。
そこで、若手教育に非常に力を入れている千葉県の東京ベイ・浦安市川医療センターで、総合内科医としてのトレーニングを受けることにしました。この病院では、すべての内科系入院患者を総合内科が診るというスタイルが採られており、しかも県内でもっとも在院日数が短い、超急性期の医療機関でした。事前にそのハードさは聞いていましたが、想像以上の密度とスピード感でしたね。全国から意欲ある若手医師が集まっており、毎日行われる複数の症例カンファレンスや教育カンファレンスでは、活発な議論が交わされていました。北米型の教育システムを導入しており、エビデンスに基づいた診療が徹底されていたのも非常に印象的でした。また、当時としては先進的だった「倫理的な問題への体系的アプローチ」も教育の一環として学ぶことができ、こうした環境が私の医師としての土台を築いてくれたと思っています。
この確かな土台があるからこそ、後に進んだ消化器内科や内視鏡診療といった専門分野においても、患者さん一人ひとりの“本当のニーズ”にしっかり応えることができるのではないかと感じています。高齢化が進む中で、複数の疾患を抱える患者さんは珍しくありませんし、ときには医療だけでなく社会的な問題にまで目を向ける必要もあります。まさに「木を見て森を見ず」にならないよう心がけながら、患者さんの信頼に応えられる医師でありたいと思っています。

今後の展望・私の夢

 日本では、諸外国と比べて予防医療の普及がまだまだ十分とは言えない状況です。しかしながら、今後はかつてないスピードで高齢化が進み、医療や社会福祉の制度・リソースは、財政的にも人手の面でも大きな課題に直面しています。
医療においても、高額療養費制度の見直しや診療報酬の改定、そしてコメディカルの過酷な労働環境など、現場にはさまざまな影響が出ています。こうした中で、患者さん一人ひとりにとって「健康であること」の価値は、これまで以上に高まっていると感じます。だからこそ、クリニックが質の高い医療を提供し続けることは、非常に大きなニーズがあると考えています。
私が今後成し遂げたいことは、まず短期的には、金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニックで地域の皆さまが安心して健康を維持できるような環境を整えることです。予防医療の重要性を広め、病気を早期に発見・治療することで、進行を防ぎ、生活の質を高めていきたいと考えています。また、患者さんが抱える不安や悩みに寄り添い、心と身体の両面からサポートできるようなクリニックを目指しています。
さらに長期的には、地域医療の拠点として、多職種・多施設・異業種との連携を深め、包括的な医療サービスを提供できる体制を築いていきたいです。地域社会全体の健康づくりに貢献できるよう、これからも努力を重ねていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

 今の若い世代の方々は、かつてよりもはるかに多くの選択肢を前にして、人生の方向性に悩む場面が多いのではないかと思います。インターネットやSNSの普及によって、情報へのアクセスは格段に容易になりましたが、その一方で、真偽が不明な“ノイズ”も大量にあふれています。情報の洪水の中で「正しい選択」をするのは、かえって難しくなっているのではないでしょうか。
だからこそ、現代を生きる私たちには、情報を正しく評価し、自分にとって本当に必要なものを選び取る力が求められています。例えば、「他の人が医師になったから自分もそうしよう」とか、「人気がある職業だから選ぶ」というのは、一見合理的に見えて、実は自分の本質からは離れてしまっていることもあります。
「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉があります。変えてはならない“本質”と、時代とともに変えていくべき“流行”の両方を大切にするという意味です。今を生きる中で、自分にとって変えてはならないものとは、あなた自身の想いや、大切な人の存在、譲れない価値観の中にあるのではないでしょうか。
時代の変化を恐れず、新しいことに挑戦しながらも、自分自身の声に耳を傾け、内面にある本質と向き合ってほしいと思います。良いキャリアの選択とは、自分の軸をしっかり持ちつつ、変化を恐れずに一歩を踏み出すことにあるのだと思います。
皆さんの未来が明るく、実りあるものであることを心から願っています。私自身も、ほんのわずかでもその道のりの中で力になれたら光栄です。ともに、一歩ずつ歩んでいきましょう。

金山駅前内科・胃と大腸内視鏡NiEWクリニック
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