ブルーレイク消化器内科クリニック 院長 長谷川 大

失敗・挫折は自らの糧 諦めなかったその先に・・・

ブルーレイク消化器内科クリニック
院長 長谷川 大

略歴
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2008年関西医科大学医学部卒業。
大学病院で初期研修を経て、その後消化器内科医として市立吹田市民病院にて勤務。
2014年より滋賀医科大学消化器内科に入局。
以後、大学病院および関連病院で内視鏡検査・治療を中心とした業務に従事。
上下部内視鏡検査、内視鏡下での早期癌切除術などの治療、
特に専門領域として胆膵領域での内視鏡検査および処置を専攻している。
その間に臨床研究も並行して行い学位を取得している。
2025年2月に滋賀県守山市でブルーレイク消化器内科クリニックを開院した。
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現在の仕事についた経緯

 医師になって何をしたいかを明確にイメージできたのは、正直医師免許を取った後からでした。幼少期から医師を目指していたわけではなく、プロのアスリートになりたい、ミュージシャンになりたいなど、きらびやかな世界を目指していたような時期もありました。いずれもケガや自分の才能に限界を感じて志半ばに夢をあきらめてくすぶっていた最中、何を目指していいのか分からない時期がありました。父親が医師だったということもありますが、とにかく何かを目指したい、ガムシャラに努力し続けて到達したい、成し遂げたいという思いを達成するための方法が医師になるというきっかけになりました。

仕事へのこだわり

 どの分野においてもそうですが、例に漏れず医学も日々勉強し続けないといけない分野です。しかし、正直なところ僕はとてもじゃないですが、勉強が得意だったといえる人間ではありません。要領も悪く、周りの同僚と比較しても覚えの悪い劣等生だったという自覚もあります。でも、人に負けたくない、劣っていたくないという負けん気も人一倍強いと自認しています。なにより、自分が努力していないことを認めるのがなにより嫌で、そんな自分でいることに強い抵抗がありました。医師という職業をしていく中で、失敗という言葉は適切ではありませんが、自分の知識不足、技術不足で自分一人の力で解決できないことがたくさんありました。力及ばず、悔しい思いを抱いている時期がここまでの医師人生のほとんどを占めていたといっても過言ではありません。だからこそ、自分に課していたこととして、要領が悪い分人の何倍も働き、経験し、少しずつ周りに追いつけることだけを日々目指していました。気が付けばその努力が自分の経験や糧となり、現在の自分を形成しているのだと感じています。

 今まで培った経験や技術を、その時々の視点で振り返り、その上で新たな技術や経験を取得していくという作業を医師になったその日からずっとやり続けています。決してスマートな方法ではありませんが(笑)、愚直ゆえに反復し続けてきたことが、今の自分を支えてくれているものだと信じています。今も日々、人よりも不器用でありながら、努力し続ける気持ちは衰えることなく緩やかにでも一歩ずつ前進できること、成長し続けていられること、挑戦し続ける気持ちが今も昔も少しも変わらずに今日まで来られていることを幸せと感じながら日々過ごしています。

今後の展望・私の夢

 紆余曲折があった中で、最終的に自分の一生をかける職業と巡り会えたわけですが、特にその中でも内視鏡というジャンルにおいて、この領域を自分の医者人生をかけて成長し続けていきたい、全うしたいという思いが強くあります。内視鏡と言っても様々な用途があり、その中の特定の分野に特化してそのジャンルのスペシャリストを目指す医師もいれば、オールマイティーにできることを目指す医師もいます。そういった中で僕は、内視鏡を使用する全てのジャンルを網羅し、内視鏡でできるあらゆるジャンルの検査・治療をこなせる医師になりたいと思っています。特にその中でも、地域医療に従事する医師として、内視鏡での予防医学(いわゆる胃がん検診、大腸がん検診)をより発展させていきたいと思っています。内視鏡検査はしんどい、苦しいというイメージが未だに強く根付いているためか、積極的に検査を受けられる方が少ない検査だと認識しています。そのイメージを僕は払拭したい、一人でも多く、何回でも苦痛なく受けられる検査であることを広めていくことが今後の僕の医者人生における最大の目標と思っています。

若者へのメッセージ

 一途に医師になることだけを目指した人生ではなく、様々な寄り道、方向転換を経た人生ではありますが、今こうやって人生を懸けられる職業に出会えたことは本当に幸せだと感じています。ただし、ここに辿り着くまでに、数えきれない程の失敗や挫折をしてきました。ただ、その失敗や挫折を感じなければ今の自分はなかったとも言えます。失敗や挫折をすることは決して気持ちのいいことではありませんが、是非それらを恐れずチャレンジし続けてください。失敗をネガティブな気持ちで終わらせるのではなく、自分の経験にしてください。チャレンジし続けても、結果、自分の目標に辿り着けないこともあると思います。夢をあきらめざるを得ないこともあるかもしれません。でも、その挫折や方向転換は決して意味のないことではありません。そこまで努力してきたという経験が必ずその後の自分を支えてくれるはずです。チャレンジし続ける自分を肯定してあげてください。その気持ちを維持し続けれれば、その先に自分のこれからの人生を懸ける何かに出会えると信じています。

ブルーレイク消化器内科クリニック
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