株式会社FEEEP 代表取締役 青木 孝裕

漫画みたいな人生

株式会社FEEEP
代表取締役 青木 孝裕

略歴
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東京大学大学院工学系研究科修了。
新卒で外資系コンサルティングに入社、戦略/ITコンサルティングを8年間経験。
その後幅広く新規事業やスタートアップの立ち上げを経験し、特に社会インフラ事業に注力。
2019年以降は複数の事業会社を興し、
現在は日本と地球の未来価値を創造するために多くの仲間たちと共に漫画のような人生を邁進中。
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現在の仕事についた経緯

 小さい頃から”地球”というものが大好きでした。地球が汚れたりすることは悲しい。地球が少し綺麗になったら嬉しい、そんな感覚。米国副大統領アルゴア氏の「不都合な真実」に触れた時、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。世の中の様々な社会課題、その多くは人間同士が協力すれば解決できるはずと確信し、使命感から長年様々な社会課題解決策に戦略やITなどの領域で従事していましたが、今回FEEEP創業では、一段階異なるアプローチを選択しました。人と人が地球規模で協力して価値創造ができるための場やネットワークを提供したいと思い創業に繋がりました。人と人の良い出会いは良い行動に繋がり地球が少し良くなる。自分の起業も、一人であれば創業していなかったと思います。多くの仲間たちとの出会いの中で、必然的に導かれた感覚があります。漫画でも、仲間との出会いの描写は、必須ですね!

仕事へのこだわり

 新卒では外資系コンサルティング会社に入社しました。一番最初に習うのはロジカルシンキングやフレームワーク思考。素振りやシャドーのようなイメージで、ひたすらMECEやRCA、5whysなどは繰り返した気がします。が、同時にラテラルシンキングやセレンディピティなども逆説的に意識していましたね。幼少期を振り返ると、中庸や陰陽という言葉を知らない小さい頃から、バランスが取れていることを当たり前に思っていた気がします。

 また「次元」の概念がずっと好きだったので、一段階高次から見渡すのが癖でした。すると必然的に全体像や偏りが見える。マネジメントにも通じる気がしています。少し変わった習慣で言うと、8年間ほど、毎日24時間で、何にどれだけ時間を使ったかをもれなく記録していました。1日を30分48コマに区切って、何に時間を使ったかの予定と実績を全てメモしていました。

 次に何をしていたかというと、色分けです。48コマを、仕事(作業)時間、成長への投資、人と会っていた、趣味に費やした、健康維持、家族との時間、無駄時間、睡眠時間、、、などの価値の種類ごとに色を決めて、塗り分けていました。これにより1年間を俯瞰すると、色彩により直感的にどういう意味を持った1年だったかがわかりました。そして自然と「時間の多重化」をするようになりました。例えば、1.人に会いながら2.勉強になっていて3.かつ仕事に繋がっていれば、「時間の価値が3倍になった」と捉えるようなイメージです。「ながら」作業のようなものもそうですし、本質的に価値が凝縮された時間を過ごせるように工夫するようになりました。これらが「仕事へのこだわり」かはわかりませんが笑、自分なりのSTYLEだった気がしています。ここは漫画でいうと序盤によくある、主人公の若き日の描写ですね笑。

今後の展望・私の夢

 成し遂げていきたいことは、抽象度高く言うと「繋がりの構築」です。FEEEPという事業で地球上に物理的な場のネットワークを広げていきますが、これも「繋がりの構築」ですし、和僑のような人的ネットワークを作っていきたいです。人口減、高齢者増、労働力減、の未来が確定している日本においては、国外との繋がりは今後更に重要性を増すので、インバウンドアウトバウンド含め、日本人が当たり前に地球全球をフィールドとして活躍する未来を作りたいため、その橋頭堡となるような物理的、人的ネットワークを構築していきたいイメージです。宇宙から見たら国境とかひいてないですし。そして時系列としての繋がりとして、世代から世代へソーシャルキャピタルのバトンを渡していきたいですね。具体的には、南半球諸国との親日感情を含む友好的な関係性を、未来に繋げていきたいです。こうした物理的、人的、時系列的な「繋がりの構築」を通じて、コネクティングドッツしていくことに喜びを感じます。進撃の巨人的に言うと、「我々はここで死に次の生者に意味を託す」ですね笑。キングダムの嬴政的に言うと、良い意味で天下というか、世界が統一されて欲しいです。ワンネスです。

若者へのメッセージ

 漫画を読んでほしいです。嘘です。いや、やっぱり本当ですね笑。漫画家の方ってすごいと思います。自ら一つの世界観を作り出し、ある種創造神としてその物語に君臨するわけです。作り出したものが偶然漫画であれば漫画家ですが、ゲームだったり、楽曲や芸術作品、そして当然「事業」も、創業者=創造神がこの世に具現化するわけです。VUCAの時代、変化は予測不可能でコントロールできませんが、変化の先頭に立ったり、変化そのものを作り出す側にはなれます。そういう意味で、もう一つは、過去ではなく未来志向、未来思考を持ってほしいです。今の所時系列を昔の方にはまだ戻れないので、今から作り出すことができる未来に目を向けてほしいです。過去には意味をつけることができるので、望ましい未来に到達すれば、過去は美しいものに変えられます。

 また、Weの視点を持ってほしいです。IとYouの視点では対立します。仲間意識が、優しい未来を作ると思います。漫画では、主人公がいて、目的があって、仲間がいて、それぞれの個性があって、物語を作り出していくのが主人公であるように描かれることが多いです。自分が人生を漫画のように生きれば、創造神の立場で、都合よく、大好きな仲間と、目的に向かって物語を展開できます。漫画家でも創業者でもいいですが、「漫画みたいな人生」を生きてもらえたら、楽しいと思っています。

株式会社FEEEP
https://www.feeep.net/