株式会社GENZ CEO/CTO 板垣 生
兵は神速を尊ぶ
株式会社GENZ
CEO/CTO 板垣 生
略歴
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学生時代よりIT全般に強い興味と関心。
新卒でEC運営会社に勤務、大手モバイルキャリア、フリーランスを経て現職。
よりダイレクトに自身の貢献を感じられる環境を求め、ソフトウェアテスト業界に転身。
非正規社員からのスタートながら、創業期メンバーとして頭角を現し2020年、35歳でCEOに就任。
高い技術力をバックグラウンドにCTOを兼任。地方創生をライフワークに活躍中。
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現在の仕事についた経緯
それまで未知の分野だったQA(品質保証)やテスト分野。いざソフトウェア品質を守る仕事に従事してみて、これまで経験したことのない「新しい仕事」に大きな魅力を感じました。会社の規模も自身に合っていたのかもしれません。大企業での就業を経験して強く感じたことですが、個々人の仕事に関する責任意識が低い。「誰かがやってくれるだろう。」といった他責のマインドが、役職が上がれば上がるほどに強くなる印象を持ちました。もっと小さな組織で、自分の働きがダイレクトに会社の成長につながる、そんな環境を求めて出会った会社がGENZでした。創業者の才覚に圧倒された。ビジネスセンスに魅了された。この人と一緒に働いてみたい。そう思ったことも決め手でした。
仕事へのこだわり
どんな仕事をするにしても一定数の「楽しさ」がほしい、というのが若い頃からの考え方でした。
基本的に、自分を他人と比較することはしません。ただ、競争は好きです。競争して勝ちたい、というのが根底にあります。競争自体が楽しい。勝つ過程が楽しい。GENZの前身となった会社勤務時代、非正規社員のペーペーからのスタートでしたが、当時の先輩プロパー陣を1年で抜き去って、上り詰めました。当然のことながら、抜かれた人達はやっかんで、妬まれました。ただ、そういうことも特に気にならない性格です。追い抜かれたのが嫌ならば、抜き返せばいいと思うだけです。
仕事の楽しさについては1つエピソードがあります。若い時に大きなプロジェクトをチームで担当しました。100人、200人単位で同一案件を分担するような規模です。都内にある高層ビル内の重厚な会議室で、大の大人が50人単位で集まって、コの字型に配置した席についている。その中で発言権があるのは1人か2人くらい。その他の参加者は特に何もしていない。もっともらしい顔をして、さもたいした仕事をしているかのように振舞っている。実際は何もしていないのに。無為に時間を過ごしている。その雰囲気というか、無駄な時間を過ごす感覚を風刺的に「楽しい」と感じました。
こちらが純粋な楽しさのエピソードです。新卒直後のペーペーの時代の話です。隣の部署の先輩と仲良くなりました。話してみると、自分の仕事と先輩の趣味が一致していることがわかりました。協働すれば相乗効果が生じるはず、と思い、当時の直属の上司に進言しました。2人でやればきっと楽しいと。だから、一緒にやってみたいと。上司からの返答はこうでした。「仕事に楽しさなんていらない。」その回答に納得できず、独断で試してみました。その結果、成功しました。僕の考える「楽しい」は、仕事で成功する確信があるということです。それが楽しいことだと思います。
大事にしていることは、「スピード感」です。タイトルにある座右の銘の通りです。何よりも、迅速に行動することが大切だと思っています。仕事をする上でのこだわりのスタイルは、「一定の距離」です。日々の業務やプロジェクトを通じて、メンバーが成長して自分に近づいてくる。それで縮まった差分だけ、自分は更に上を行く。常に一定の距離を置くことを心掛けています。
若者へのメッセージ
若いうちはたくさんお金を自分のために使って自己投資する。経験を買ってほしいと思っています。
必ずしも仕事の経験でなくていいので、普段、自分の意思ではやらないことをやってみることをお薦めします。例えば、野球を観ない人は野球を観てみる。馴染みのない交流会に参加する等です。何でもいいので、体験や経験に敢えて「お金を払って」やってみる。興味や関心のないことだとしても、お金を払ってしまったので最後までいる、最後までやるという結果になると思います。結果的に、知見が広がることになる。「知っている」か「知らない」かの二択ならば、「知っている」方が絶対にいい。オンラインゲームに興じたり、動画見ることを否定しませんが、実際に自分で行動して何かをする方がいい。
僕自身、ヘリコプターに乗ってみたことがあります。かなりのお金がかかりましたが、何かの機会に、ヘリに乗った経験が活きるかもしれない。やったことがあれば、未来への可能性も0ではない。
それほど大きな投資でなくてもいいので、水上バスに乗ってみる、でもいい。やらないよりやった方がいい。自己投資以外のアドバイスがあるとすれば、思考停止しない、ということです。できるかできないかを考えても仕方がない。やらない理由を並べ立てても意味がない。課題や問題から逃げているだけです。まずは、どうやったらできるかを考える。そして実践する。僕自身もそうやってきました。皆さんにもぜひ試して頂きたいです。
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