有限会社福井工務店 取締役 福井 開人
一度の人生、二度ない人生、いかに生きるか?
有限会社福井工務店
取締役 福井 開人
略歴
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立命館大学理工学部卒業。
大学在学中に友人と「株式会社侍」を設立し、
大手ゼネコンやディベロッパーの新卒採用向けのPRをメインに担当。
その後、父親の経営する「有限会社福井工務店」の取締役に就任し、新たに不動産事業部を設立。
現在は新規事業の運営や採用・育成に力を入れている。
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現在の仕事についた経緯
学生時代に友人と設立した「株式会社侍」では、大手企業様の新卒採用のPRに携わり、「求職者から求められる企業とは?」を常に考えていました。その中で、祖父の代から続く工務店が人手不足で事業の継続・拡大が思うようにできないと現在の社長である父親から相談を受け、今の自分の仕事が代々続く家業に役立つと感じ入社を決意。元々、物を作るのは大好きで、いつかは住宅事業に携わりたいと考えていたので、当時のビジネスパートナーに無理を言って父の会社に役員として迎え入れていただく運びとなりました。
仕事へのこだわり
仕事に対する取り組みよりもっと前に「生き方」を大切にしています。私はいつも「今の自分は、カッコいい男であるか?」を念頭に置いて生きています。全ての判断は「カッコいいか、ダサいか」の2択です。会社経営をしていると、目の前の利益や報酬に飛びつきたくなる瞬間が多々あります。その時に目先の報酬に踊らされ、いわゆる「ダサい」方を選んでしまっては、自分の人間としての価値が下がると思っています。カッコ良さの定義は人それぞれですが、私は「愛・感謝・挑戦・素直」を基準にしています。これらが満たされる行動を取っている時の自分はカッコよく、楽しく毎日を生きられると考えています。
仕事においては、現在、営業・設計・採用・人事・マーケティング・財務管理など、本当に幅広い仕事を任せていただいています。その中で一貫して大切にしているのは「いかに求められるか?」です。営業・マーケティングであればお客様から、採用であれば求職者様から、人事であれば従業員さんから、財務であれば金融機関様から、どう求めていただくか。小手先のテクニックで自分を大きく、よく見せても、一過性の成果は出るが本当に求められる会社にはなれないと考えています。
「上質の追求」を理念として掲げ、「相手が本当に求めていることは何か?」を常に考えています。私の尊敬する経営者の言葉に「事前の一手は事後の百手」という言葉があります。相手の求めることを常に意識していると、自ら事前の一手を探すようになります。「こんなことで困ってない?」と素直に聞けるようになります。「僕はこんなことができるけど、お手伝いしようか?」と120%相手のためを思って行動できる、いい人になれるのです。その結果受け取るのが会社の利益であり、自身の報酬である、と考えています。
今後の展望・私の夢
私は、「職人が職人として、自分の仕事に誇りを持って働ける会社」、そして「職人が職人として誇りを持って働ける業界」を目指しています。福井工務店は、私の祖父が60年前に大工の棟梁として独立してできた会社です。その会社を父が継承し、従業員は全員「職人さん」です。もちろん、父にも私にも「職人の血」が流れています。昨今、資本主義経済における利益至上主義の世の中で、自分の仕事に誇りを持って働けている建設現場の作業員は何割いるのか?やりがいと報酬を両立できている職人は何割いるのか?人手不足が叫ばれる建設業で「職人としての誇り」を持って働ける人間を一人でも多く排出し、顧客・業界・社会に貢献することが私のミッションです。
そのために、まずは自分の会社から、好業績と良好な人間関係を両立し、社員にしっかり還元のできる安定経営を実現する。商品の開発や評価制度の確立、財務体制の強化を行い、どっしりとした基盤を作る。中小企業にしかできない経営方針で、「職人が職人として、自分の仕事に誇りを持って働ける会社」を作っていきます。
若者へのメッセージ
私自身が、25歳の若者ですが…これから社会に出る学生さんや、同世代で頑張っている方々に向けてメッセージをするとすれば「一度の人生、二度ない人生、いかに生きるか?」を一緒に考え、実現していきましょう!ということです。これだけのモノや娯楽が溢れた現代社会において、特に挑戦しなくても、特に失敗しなくても、ひとりである程度楽しく幸せな人生は送れると思っています。それでも「誰かに提供された楽しさ」よりも「自分の手で生み出した本当の楽しさ」を味わえるかどうか?自分の人生の舵取りを他人に委ねず、自分の求めるものを自分の手で本気で掴みにいく。周りと力を合わせて、本当に生きたい人生を生きていく。常に未来を見据えて、本気で挑戦し、楽しさ・喜び・幸せを自分の本当に大切にしたい人たちと分かち合うことが、人生の醍醐味だと思います。私たち20代のパワーで、明るい日本を作っていきましょう!!