株式会社マルニ木工 株式会社マルニファニシング 代表取締役社長  山中 洋

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株式会社マルニ木工
株式会社マルニファニシング
代表取締役社長 山中 洋

略歴
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1971年生まれ。
1994年明治大学商学部を卒業後に渡米。
1998年米国オールドドミニオン大学経営大学院を卒業後に帰国し、
1999年株式会社マルニ(現 株式会社マルニ木工)に入社。
入社後まもなく英国の提携工場にて家具製造の基礎を学ぶ。
帰国後は営業職を経て社内の様々な機能改革に従事し、「MARUNI COLLECTION」、
「MARUNI60」等、外部デザイナーとの企画を積極的に推進。
ブランド戦略や商品企画、セールスプロモーションの構築に携わり現在に至る。
2021年株式会社マルニ木工代表取締役社長に就任。
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現在の仕事についた経緯

 学生時代にサッカーやアメフトをやっていたこともあり、将来はスポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。当時父が社長を務めていましたが、一度も入社を勧められたことはありません。父と仕事の話はあまりしたことはありませんでしたが、色々大変そうな状況であることは何となく伝わっていたので、長男で一人息子であることもあり、父を助けたいと思ったことが入社のきっかけです。入社後は1年ほどイギリスの提携工場でモノづくりを学び、帰国後は営業関係の仕事に従事し、2021年4月より社長に就任しました。

仕事へのこだわり

 考えるよりは先に行動するタイプだと思います。やってみないと分からない事の方が多く、考え過ぎると本質がどこにあるのか良く分からなくなるので、まずはやってみる。やってみると初めて色んな課題や手応えを感じられます。無計画や思いつきで行動するのではなく、60点くらいのイメージが出来ればGOです。何もせず現状に満足する事は居心地良く楽だと思いますが、世の中がどんどん変わる中でそれは最大のリスクだと考えています。これまで多くの失敗をしてきましたが、そこから何を学び、新たなチャレンジに繋げていけるかというマインドを大切にしています。

今後の展望・私の夢

 15年前初めて本格的にイタリアのミラノサローネ国際家具見本市に出展し、輸出を始めました。知名度も取引先もありませんでしたが、何名かの欧米のバイヤーに「日本で家具を作っていたのか」と指摘され、衝撃を受けました。日本の家具ブランドは今でも海外へ積極的に展開しようとしているのは10社程度です。知名度は無くても、日本のモノづくりやデザインは欧米のトップブランドと遜色ないと考えていたので、あとは継続して出展し、認知度を高め、販売パートナーを開拓するだけだと思い、15年間愚直に取り組んできました。一緒に取り組むデザイナー、想いを海外ディーラーに伝える営業担当、真摯にモノづくりに取り組む生産・開発現場、我々の想いに共感してくださる販売パートナーなど商品に付随する人にも恵まれ、今では30か国79店舗に商品を展開し、海外でもインフラが整ってきました。日本のモノづくりの素晴らしさを海外でも普及させることが私の夢です。

若者へのメッセージ

 色んな事が便利で簡単に出来る時代。時間や場所に関係なく、世界の誰でもいつでもダイレクトに繋がれる時代は国籍や言語を問わず、精神的な距離が近づき、相互理解やコミュニケーションが活発になると思います。一方でフェイクニュースや何が真実なのかが見えにくい、判断軸が分かりにくくなっている印象もあります。「事実は自分の目で確認」と昔先輩によく言われました。こんな時代だからこそ、自分はどうしたいのか、どう在りたいのか、どう思うのかという軸や信念のようなものを持つことが大切なのではないでしょうか。様々な分野で世界と対等もしくはそれ以上に渡りあう若い世代が増えてきたことはとても頼もしいですし、誇らしく思います。そういう人がもっともっと増えていけばいいなと思います。

株式会社マルニ木工
株式会社マルニファニシング
https://www.maruni.com/jp/