信愛歯科医院 副院長 髙本 理敏
全ての出来事には意味がある
信愛歯科医院
副院長 髙本 理敏
略歴
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東京歯科大学卒業。
病院歯科で勤務後、父が1978年に開院した信愛歯科医院に勤務。
2021年に改築し、より高度で精密な歯科医療を提供できる設備も整った。
Doctorbook academy Case report GPで最優秀賞受賞。
顎咬合学会かみ合わせ認定医。
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現在の仕事についた経緯
親族に医療関係者が多かったため、小さい頃から何となく自分もその道に進むのかなと思っていました。本格的に進路を考える際、子供の頃から工作が好きでものづくりに没頭していたことを思い出し、精密な治療技術を追求する歯科という仕事は自分に向いているんじゃ無いかと思い歯学の道に進むことを決めました。また、歯科医師である父がいつも楽しそうに仕事をしているのが印象的だったのと、毎日早い時間に帰宅し、一緒にお風呂に入ったり、遊んだり、勉強を教えてもらったりした記憶があったので、自分も父のように仕事と家庭を大切にできる職業に就きたいと思ったことも大きな要因です。
仕事へのこだわり
大学生の頃は国家試験のための勉強に集中していたため、卒業していざ臨床の場に立つと、技術的に出来ないことばかりでした。手先は器用な方だと思っていましたが、それでも最初は自分がイメージしたように手が動かず、『自分はこの仕事に向いてないんじゃないか』と思ってしまいそうな瞬間もありました。そんな時、とにかく心掛けたのは、絶対に弱音を吐かないこと。ネガティブな言葉を自分の口から発することを徹底的に禁じました。出来るようになった未来を想像し、上手くいかないことは成長するために必要な有難い経験だと思って毎日を過ごしました。この姿勢は今も変わっていませんが、どんな出来事も前向きに捉え、この試練を超えた先には素晴らしい景色が待っていると信じ、常に一歩先に進むことを意識し続けてきました。そのようなマインドでいると、いろんなチャンスが舞い込んでくる様にもなりました。本では読んだことがありましたが、ポジティブな考えとポジティブな言葉は、本当に運を引き寄せるんだと実感しました。
仕事では、『自分が患者さんの立場だったらどんな治療をされたいか。自分の家族が相手だったらどんな治療を選択するか』を追求し続けています。すると妥協もできないし、多くの知識と技術の習得が必要になっていきます。そんな時に、仕事にかける想いが強い仲間と一緒に勉強会に参加したり、互いに励まし合い切磋琢磨していくことで、自分一人だったら到達できなかったであろうレベルまで技術が磨かれていったと感じています。その結果、全国の著名な先生方が参加された治療技術を競い合う大会で最優秀賞を受賞することもできました。この大会での優勝がきっかけで、遠方からでも当院で働きたいと言ってくれるモチベーションの高い歯科医師、歯科衛生士、歯科助手が何人も入職してくれました。物事に対して前向きに取り組んでいくことで道は開けていくと実感しています。
今後の展望・私の夢
これまで、口腔内が崩壊してしまった患者さんに対して、『いかに効果的で長期的安定性の高い治療を提供するか』を考えて、自分の知識と技術を磨き続けてきました。これからもそのスタイルは貫いて行きますが、今後は更に、『全身の健康を考える上での予防』にも力を入れていきたいと考えています。患者さんを見ていて、噛めることと健康で若々しくいることは間違いなく相関があると感じます。そのために、それぞれの年代の方に合わせた効果的なアプローチにより生涯しっかり噛めて、楽しく健康でいられる方を増やしていくことが当院の使命だと思っています。
手前味噌になりますが、当院は素晴らしい能力とやる気に満ちたスタッフの集まりです。よくこんな優秀なメンバーが集まったなと私が一番驚いています。このスタッフ全員で、日々知識と技術をアップデートし、意見交換しながら切磋琢磨していけば、これまでの歯科の概念を超えた医院になれると確信しています。また、医院のリーダーとして、スタッフが当院で働くことに誇りを持ち、『信愛歯科医院で働けて幸せだな』と感じてもらえる職場でありたいと思っています。患者さんにとっても、働いてくれるスタッフやそのご家族にとっても、より安心で幸せを感じてもらえる医院にしていくことも私の夢です。
若者へのメッセージ
仕事をしていくと先が見えず気が遠くなることもありますが、いつでも目の前の業務一つ一つを丁寧に取り組んでいくことが大切だと思います。直接スキルアップに関係無さそうな雑務や掃除でも、気持ちを込めて取り組むと色んな気づきが生まれものです。すると仕事が楽しくなり、センスも磨かれていきます。
また、仕事する上では『プラスアルファの行動』を意識すると成長が加速すると思います。私の仕事で言えば、患者さんに『こんなことまで気にかけてもらえるのか』と感動してもらえるような医療の質、対応を心がける。この、もう一押しを加える姿勢が仕事のクオリティを高め、職場でも周りの人から認められて評価されるきっかけになります。
人というのは結局、人に喜んでもらえたり社会に貢献できることに充実感と幸福感を感じるのだと思います。自分のことだけを考える夢は小さすぎてつまらないので、『仕事を通して自分はどのように社会貢献できるか』という視点で考えると、少しスケールの大きい夢が見つかるかもしれません。どんな人にも優しく親切に接すること。困って落ち込んでいる人がいたら、その人の心を軽くしてあげられる様な穏やかな人間性でいること。何事にも真剣に一生懸命取り組むこと。普段からこれらの正しい選択をし続けていると、自然と幸せな成功者になれると信じています。