渋谷第一法律事務所 代表弁護士 寺井 友浩

人間万事塞翁が馬

渋谷第一法律事務所
代表弁護士 寺井 友浩

略歴
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司法試験に合格した後、1年間の司法修習を経て、
約8年間一般民事や企業法務を取り扱う法律事務所に勤務致しました。
その後、2023年1月に独立開業し、現在は、男女問題、相続、刑事事件など様々な分野を取り扱っております。

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現在の仕事についた経緯

 私の叔父が弁護士をしていたことから、幼少期より弁護士という職業に興味を持つようになりました。その後、職場体験という学校行事において、実際に叔父が外国人と英語で会話をしながら弁護士として働く姿を見て、弁護士に強い憧れを抱くようになりました。

 また、小学校6年生の頃に両親が離婚し、母が私と弟を女手一つで育てなければならなくなったことから、意図せず専業主婦から社会に出ることになりました。ただ、当時は女性が会社で働くことが今ほど一般的ではなく、母が会社で冷遇されているのを目の当たりにしてから、社会的に弱い方の力にになりたいと思うようになり、弁護士を志しました。

仕事へのこだわり

 まず、私が弁護士として心掛けているのは、クライアントからの連絡に対し、なるべく早くレスポンスをするということです。これは私が新人弁護士の頃、先輩弁護士から、「新人弁護士はベテラン弁護士との経験値の差をすぐに埋めることはできない。ただ、クライアントからの連絡にすぐにレスポンスすることは新人弁護士でも可能だから、クライアントの不安をできるだけ早めに解消してあげることが、クライアントからの信頼に繋がる。」とアドバイスされたことを受け、今でも実践しているものです。新人であってもベテランであっても、クライアントの不安を速やかに解消することはできるので、こまめにクライアントと連絡をして、信頼関係を構築してくことが肝要だと思っています。

 次に、私が弁護士として心掛けているのは、クライアントの思いに寄り添いすぎないようにすることです。冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、そうではありません。むしろ、それこそが最終的にクライアントの利益につながるからです。クライアントの不安や悩みに感情移入しすぎると、冷静な判断を下せなくなる恐れがあります。そこで、しっかり寄り添いつつも、常に物事を俯瞰して多角的にとらえること。それがあるべき弁護士の姿だと思っています。

若者へのメッセージ

 私が座右の銘としているもので、人間万事塞翁が馬、という中国のことわざがあります。これは、昔、中国の老人の飼っていた馬が逃げたが、後に立派な馬をつれて帰ってきた。その後、老人の子がその馬から落ちて脚を折ったが、そのために戦争に行かずに済んだことから、人生の吉凶は簡単には定めがたいこと指すものです。

 若い方には、何か自分にとって悪いことが起きたとしても、それだけで落ち込んだりせず、次に自分にとって良いことが起こるためのきっかけにすぎないと思ってほしいです。長い人生では楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれども、何が幸福で何が不幸かは直ぐに決まるものではありません。嬉しい時には自己を律して、悲しい時には将来必ず幸せが訪れるものと信じて、毎日を明るく元気に過ごして欲しいと思います。

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