監督 神戸学院大学 バドミントン部 西岡監督

一体感の力



―神戸学院大学のバドの強み

神戸学院大学バドミントン部は、男子が創部初となる一部昇格を成し遂げ、さらには創部初の男女共に1部所属を果たしました。この成功の背景には、部全体の良好な人間関係が大いに寄与しています。キャプテンの人柄やリーダーシップが部員をまとめ、男女を問わず一体感があります。特に女子メンバーは、その中でメリハリを持ち、チームに活気をもたらしています。部全体の仲が非常に良いです。

コロナの影響でなかなか練習が出来ない状況でも、部員たちは互いに応援し合い、協力して取り組んできました。あまり監督が関与せず、練習内容などはほとんど学生主体で考え活動しています。それはキャプテンが部員とのコミュニケーションを大切にし、一人ひとりが主体的に行動できるチームを作っているからだと考えています。
もちろん、チーム全体に活気がない時や今は厳しく接したほうがいいと感じたときなどは、監督である私がキャプテンやチームメンバーに声掛けをしてコミュニケーションをとり、部全体を統率しています。ただ仲がいいだけでは組織としては成り立たないのでメリハリは大切と考えます。

この部全体の結束が、バドミントン部にとって歴史的な一部昇格をもたらした要因であると思います。これからも仲良く、互いを高め合いながら練習していってほしいです。

―監督になったきっかけ

大学卒業後5年間、地元で銀行員をしていましたが、正直に言うと、やりたい仕事ではなかったです。
年に1回バドミントンのOB会があり、本学の前監督に相談をしたところ、大学職員の募集のお話をいただきました。学生時代に考えていた職業として、大学職員かバドミントンに携わる仕事をしたいと思っていたので、挑戦することに決めました。

私は基本的に自分が緩い性格だと思っています。

学生に話しかける時はフランクに話すようにしていますが、やってほしいこと、やらないでほしいことは「絶対に」と強めに伝えるようにしています。また、メールやLINEなどで学生と連絡を取るときは敬語を使うようにし、学生であっても下に見ないようにしています。メリハリのある監督でいたいですね。

―監督はどんな大学生でしたか?

基本的には授業と部活の繰り返しという面白味のない大学生だったと思います。成績で言うと、真ん中ぐらいだと思います。親に学費と競技の費用を出してもらっていたので、授業と部活動はしっかり取り組んでいました。週5日練習をして、隙間時間にアルバイトも行ってました。

当時、どんな社会人になりたいかというイメージができず、「今を生きる」というスタンスで生きていました。ある程度、名の通った企業に入社できればと思っていましたが、その結果やりたくない仕事に就いてしまいました(笑)。

それに比べて、今は非常にありがたい環境で働けているなと思っています。

―バドミントン部の今後の目標は?

最低でも、一部残留をクリアしたいと思っています。
今まで通り自分たちで自主性をもって考えながらやってほしいと思っています。練習だけでなく、普段の生活も含め、自分で考える癖をつけていってほしいですね。

メリハリをつけながらも、学生がのびのびと練習できるようサポートしていきたいです。
そして、学生自身が考えて取り組んだ先に、競技成績としても結果を残すことができればうれしいです。