株式会社GEOTRA 代表取締役社長CEO 陣内 寛大
株式会社GEOTRA
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代表取締役社長CEO 陣内 寛大
略歴
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大阪大学基礎工学研究科卒。
学生時代はデータサイエンティスト。
2018年に三井物産に新卒入社し、
Digital Transformation(DX)取り組みの立ち上げや全社戦略の立案を主導。
また、東南アジアにおけるスマートシティ開発案件に複数従事。
2021年より三井物産×KDDIの共同プロジェクトを立ち上げ、2022年にGEOTRAを設立。
29歳(当時・三井物産最年少)で代表取締役社長に就任。
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現在の仕事についた経緯
三井物産に在籍していた際に、スマートシティという領域で何か新しい事業を作れないか、と模索をする中で、街作りに携わる事業者様に共通する課題として、「人流を含む街の現状を可視化する」というものがあると感じ、人流データを企業向けに提供する事業を着想しました。
豊富な位置情報データを蓄積・保有しているKDDIとタッグを組み、1年間の実証期間を経て、㈱GEOTRAを設立し、社長に就任しています。GEOTRA内では、経営管理のみならず営業やプロダクト開発、お客様向けのサービスデリバリー等の仕事を行っています。
仕事へのこだわり
仕事へのこだわりの一つ目は、経験者に学ぶという点です。自分にとって新しい業務やテーマ、課題にあたったときに、自分の頭だけで考えるのではなく、まず同じような課題を解決している人の話を聞きに行く、ということを徹底していました。よほど特殊なことをやっていない限り、仕事や会社経営をしていて遭遇する課題というものは必ず、同じような課題に遭遇している人がどこかにいて、かつすでに解決している人も多くいるものだと思っています。最終的には自分なりのオリジナリティある考えに昇華させていくことは重要だと思いますが、まずは経験者の話を素直に聞いて、そこから考えを膨らませていく、ということが質の高い仕事を行う上で重要だと考えています。
もう一つは、顧客起点で考えるという点ですが、これは本当に言うは易く行うは難しだと思っていて、顧客起点で考えることが重要ということに反対する人はいないと思いますが実際にできている人は本当に一握りなのではないかと思っています。あるタイミングではできたとしても、何か環境が変わるとついつい別の視点が出てきて、気付いたら顧客起点で考えられていなかった、ということも往々にして起こり得ます。顧客が何を求めているのか、何を買ってくれるのか、をすべての発想の起点にして考える、ということを常に自分に言い聞かせています。
三つ目はとりあえず売りに行く、という点です。顧客起点とも重なりますが、あれこれと内部で考えるのではなく、お客様に説明をしてみて、お客様からフィードバックをもらいながら、自分の考えやソリューションをブラッシュアップしていく、という動作・プロセスを徹底しています。
今後の展望・私の夢
GEOTRAを大きな会社にして、社会に価値提供を行いたいと思っています。僕たちが取り組むいわゆるデータ利活用の領域は日本にとって極めて重要なテーマだと思っています。人口減少の中で、何としてでも社会全体として生産性をあげていかないといけない状況であることに始まり、日本の文化に根付く、声が大きい人や立場の高い人の発言が極端な影響力を持ってしまい歪んだ意思決定がなされがち(ファクトベースの意思決定が苦手)なことや、また国際競争力向上の観点でも、意思決定者から現場まで、すべての人がデータに基づいた意思決定を行っていくことは、日本の成長にとって最も重要なこととなります。GEOTRAは位置情報データを得意としていますが、日本に「データに基づいた意思決定」を実装する、ということを大きなミッションとして今後もサービスの拡充を行っていきたいと思います。
若者へのメッセージ
周囲のネガティブな意見を鵜呑みにしない、という点です。全ての組織がそうだとは思わないですが、すくなくとも日本の大企業はやはりかなり保守的な考え方が組織全体に根付いていると思っています。「~が面白いんではないか、人々の役に立つんではないか」、というものに対して、「でも~は儲からないよね」、とか「~なリスクがあるよね」といったことを言われます。そういった意見を鵜吞みにしないでほしいなと思います。わかったような返事をして、心の中では無視してほしいなと思っています笑。自分が面白い、人の役に立つと信じられるものを、周囲の意見ではなく、想定顧客からのフィードバックを頼りに具体的な形にしていく、そういったことを意識すると楽しい仕事ができるのではないかと思います。
株式会社GEOTRA
https://www.geotra.jp/