RAUL株式会社 代表取締役 江田 健二

ちょっとした挑戦を続ける

RAUL株式会社
代表取締役 江田 健二

略歴
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1977年生まれ、富山県砺波市出身。
慶應義塾大学経済学部卒業。東京大学 Executive Management Program(EMP)修了。
アクセンチュア株式会社に入社。エネルギー/化学業界を担当し、
電力会社・大手化学メーカー等のプロジェクト等に参画。
2005年同社を退社後、 ITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、RAUL株式会社を設立。一般社団法人エネルギー情報センター理事、一般社団法人サステナビリティコミュニケーション協会理事、ASIA WOMEN LEADERS FORUM アドバイザー等を務めている。
Yahooニュース公式コメンテーター。オンライン番組「プロジェクトE~エネルギーDX・GX時代を切り開く」パーソナリティ。
主な著書に、『2025年「脱炭素」のリアルチャンス すべての業界を襲う大変化に乗り遅れるな!(PHPビジネス新書)』など多数。
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現在の仕事についた経緯

 私がRAULで環境・エネルギー分野のコンサルティングを始めたきっかけは、「挑戦しがいのあるテーマ」だったからです。起業当時は再エネという言葉を聞くこともほとんどありませんでした。太陽光パネルなども一般的ではありませんでした。

 当時は環境・エネルギーの話は「とっつきにくい、難しそう」という人がほとんどでした。だからこそ、やりがいを持って取り組むことができると思いました。現在は、年間200社ほどの企業に対して、環境・エネルギー×デジタル分野のコンサルティング事業を提供しています。また、RAULでは毎年インターンシップを実施し、年間30~40名の大学生を受け入れています。

仕事へのこだわり

 私は、若い頃から現在に至るまで、「挑戦すること」にこだわってきました。2005年にRAULを設立した当時から、環境・エネルギー問題は社会的にも大きな課題でしたが、解決は容易ではないという認識がありました。それでも、この難しい分野に挑戦することを選んだのは、誰も手を出さない分野にこそ、大きな可能性があると感じたからです。

 また、コンサルティング会社に勤めていた経験を活かし、エネルギー業界におけるデジタル化や脱炭素化の推進に力を入れてきました。この分野では、技術的な革新だけでなく、社会的な意識の変化も必要であると考え、情報の提供と教育にも力を注いできました。
困難な課題ほど、解決したときの社会への貢献度は大きく、そのプロセス自体が私にとって大きなやりがいとなっています。そして、これらの挑戦を通じて、社会に対してポジティブな変化をもたらすことを目指しています。

 そして、「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすくつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に、執筆や講演活動を行っています。この活動を通じて、多くの人が問題意識を持ち、行動に移すきっかけを提供できればと思っています。未来の世代にとって持続可能な社会を築くために、自分にできることを常に探求しつづけています。

今後の展望・私の夢

 私の夢は、100 歳まで生きて、RAULの事業や、執筆・講演活動を通じて100 万人に影響を与えることです。これまでの経験と知識を生かし、脱炭素社会への移行を加速させる新しい技術やビジネスモデルを開発・推進していきたいと考えています。そういった活動が社会全体の意識変革、環境問題に対する認識の向上と具体的な行動に繋がっていけばと思います。

 さらに、若い世代の皆さんに対して、環境教育やエネルギー教育を通じて、持続可能な社会に貢献するための知識とスキルを提供し、皆さんが未来に向けて積極的に行動できるように支援することも私の夢の一つです。教育と啓発活動を通じて、社会全体の意識改革を促し、持続可能な未来への道を切り開くことに貢献したいと考えています。

若者へのメッセージ

 私の座右の銘は、「ちょっとした挑戦を続ける」です。この言葉は、私が事業を運営し、様々なプロジェクトに取り組む上で常に心に留めています。知らない領域に一歩足を踏み入れることで、個人としても組織としても成長できると信じています。チャレンジから新しい知見を得たり、未来を切り開くアイデアが生まれたりします。この座右の銘を胸に、環境とエネルギー分野の社会課題解決に向けた挑戦を続けています。

 若い世代の皆さんへ、私が伝えたいのは、世の中には解決されていない多くの課題が存在し、それらに挑戦することで自分自身も成長し、社会をより良い方向へ導くことができるということです。特に、環境問題やエネルギー問題は、私たちの生活と直接関わりがありながら、その解決には多くの時間と労力が必要です。しかし、そこには大きな可能性とチャンスが隠されています。

 挑戦することには必ずリスクが伴いますが、何もしなければ何も変わりません。自分の興味や関心を追求し、新しいことにチャレンジする勇気を持ってください。そして、成功だけでなく、失敗からも学び、成長する機会と捉えてください。自分一人の力では解決できない問題も多くあります。そういうときは、仲間と協力しながら、目標に向かって努力することも忘れないでください。

 環境・エネルギー問題に限らず、社会にはまだまだ多くの挑戦が必要な分野があります。皆さん一人ひとりが、その解決のために何ができるかを考え、行動に移すことが、未来を切り開く鍵になります。自分自身が持つ無限の可能性を信じて、前向きな挑戦を続けてください。

RAUL株式会社
https://www.ra-ul.com/