産後ケアサロン ポノ 代表  大野 くにこ

ポノ~在るがままに生きる

産後ケアサロン ポノ
代表 大野 くにこ

略歴
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富山医科薬科大学大学院医学系研究科修了後、国立病院機構北陸病院で心理療法士として勤務。
精神疾患で悩む多くの患者と関わる。結婚を機に退職、育児を中心とする専業主婦生活に入る。
慣れない育児で自分が抑うつ状態に陥っていたことを、最初の出産後10年近く経ってからようやく気付く。この時出会った産後ケアに大きな衝撃を受け、伝える側になろうと決意して産後指導士等の資格を取得。現在はお母さんたちの身体メンテナンスとともに、子どもたちの身体のケアにも力を入れている。
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現在の仕事についた経緯

 結婚を機に育児を中心とする専業主婦生活に入りました。当時、結婚してから住み始めた新しい環境で、夫は仕事で不在がち、両親とも遠く離れた場所で、なんとか私が頑張らなくては!と必死に子育てをしていましたが、この間にどんどん精神的健康を失っていきました。最初の出産後からは実に10年弱の月日が経ち、3回目の出産を終えて自分の身体を整えることに意識が向き始めた頃。偶然出会った、バランスボールを用いて身体にアプローチする産後ケアに衝撃を受けました。その時にようやく、この10年間が自分らしさを失い、精神的に不調に陥っていたことに気付きました。身体にアプローチするとこんなにも速く、分かりやすく、気分が、思考が、変わる!この感動を多くのママに伝えたい!と思い、活動を始めました。

仕事へのこだわり

 相手に伝わる言葉選びと、ヘルスリテラシー向上による医療・治療サービスに依存しない健康的に自立した人を増やすことを目指しています。私自身、母になり、子どもを育てるという未知の世界に飛び込みましたが、思い描いていた子どもとの穏やかな生活はそこにはなく、自分がどんどん悪い人間になっていくような気がしてとても苦しかった。社会との繋がりも薄れ、無価値観にも苛まれました。客観的にみればおかしなこの状態。ですが精神疾患については専門家でもあったにも関わらず、自分が渦中にいると気付きもしないことに愕然としました。とはいえ、不調の真っただ中にいる時に、周りから何か言われても受け入れられなかったと思います。それが「身体を整える」という違う角度からアプローチされることで、当時の自分に「気付き」として受け取ることができた。これは大きな一歩でした。

 どんなに「良い」と思うことでも、相手に伝わらなければ意味がありません。今、目の前にいる方には、どんな言葉なら届くだろう?考えても明確な正解が出るわけではなく、トライ&エラーを繰り返す日々ですが、最終的にはシンプルで分かりやすい「身体メンテナンス」が多くの方の人生を輝かせることができると確信しています。また、関わることができる方には、可能な限りの情報とセルフケアをお伝えしています。もちろん素人判断を推奨する訳ではなく、しかしながら普通のママでも十分に身に着けられる正しい知識と方法は、世の中にもっと浸透して欲しい。そうして、自分や家族の健康に責任を持ち、健康的に自立した人が増えるといいな、と考えています。もちろん、必要な際は医療・治療サービスを選択してくださいね!

今後の展望・私の夢

 セルフケアが学べる場を創り、そこで多くの人が学ぶことが当たり前の世の中を創りたい!心や身体の不調で望む人生が全うできない人をなくしたい!心や身体の健やかさを保つために、本当に必要なことを多くのママと共有できる場を創りたいと考えています。ママは家族の要。現状、子どもと多くの時間を過ごすのはママですし、生活はママが選択するモノで成り立っている家族がほとんどだと思います。だからこそ、ママが正しい知識と方法を学び実践していけば、家族単位で変化が起こせますし、この変化がゆくゆくはパパをはじめとする男性側にも浸透していくものになれば、社会も変わっていくと考えています。本当に有益な情報が多くの人で共有できれば、心や身体の不調に苛まれる人は減り、もっと自由に人生を楽しむことができるはず。そうすれば私のような仕事をする者は不要になりそうですが笑、究極的にはそうなればいいと考えています。

若者へのメッセージ

 もしかしたら、今の世の中に期待が持てない、と思っているかも知れません。大人たちがつまらなそうにしている、と感じているかもしれません。でも、そんなこと、気にしないでOK!あなたが考えること、感じること、選ぶこと、選ばないこと、全てが正解です。これからの世の中は新しい選択によって形成されていきます。だから「今まで」にとらわれないで自由に、在るがままに、自分らしく人生を楽しんでくださいね!そうやってあなたの魂を輝かせるためにも、入れ物の「身体」は常に最高の状態に整えてあげてください。身体は本当の意味で一生もの。お洋服や靴のように、古くなったから、という理由で取り替えられるものではありません。メンテナンスして、身体も脳ミソもすみずみまで使い切ってあげてください。

 そして、もし「それもいいな」と思ったら、命をつなぐ「妊娠・出産・子育て」も、人生の一部として楽しんでみてください。楽しいことばかりではありませんが、間違いなくあなたの懐を深めてくれます。良くも悪くも、あなたの想いを何倍にも増幅してくれる子どもの存在はかけがえのないものになるでしょう。私も子育て真っただ中。子どものいないバージョンの人生もそれなりに良かっただろうと思いますが、子どもを育てるという今の選択は最高によかった!と思っています。

産後ケアサロン ポノ
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