株式会社POSSIM 代表取締役 高野五輪夫

日本人の意識を変え明るい未来を創る

「人生100年時代」を迎える中、注目を集めているのが「予防医学」だ。“長く生きる”より“長い人生
でどれだけ健康でいられるか”が重要で、これからは“病にならない体づくり”が課題となる。そんな
課題にいち早く取り組み、健康教育事業を軸にさまざまな健康をつくる事業を展開している株式会
社POSSIMの高野五輪夫代表に思いを聞いた。

人々の意識を変えて社会の流れを変える

 「人生100年時代」を迎える現代において、“長い人生でどれだけ健康でいられるか”に注目が集まっており、人々の考え方は「長寿」から「健康寿命を延ばす」へとシフトしてきている。そんな時代に寄り添うかたちで、「生まれ持った可能性を100%引出したい人が訪れる場所を創造する」を理念に、世界の先進的な健康知識を日本に広める活動をしている株式会社POSSIMは、専門家による最先端の研究と実際に行った臨床の経験に基づき一人ひとりに合った健康プログラムを提供する「ヘルスコーチユニバーシティ」というヘルスエキスパート協会認定ヘルスコーチの育成を行っている。創業者の石川勇太氏は「人々が幸せな明るい未来をデザインするためには、まず人々の意識を変えていくことが大事だと考え、健康講座のプロジェクトを立ち上げました。事業を始めて予想以上の大きな反響をいただいたことに驚いたのですが、何より実践された方の『病状が回復しました』や『生産性が上がりました』といった想定以上の体の変化に驚かされました」と語り、「基本的に生活習慣の改善を勧めているのですが、中でも食事は1日3回、年間で1095回やっていることなので、食事の質が上がると、当然我々のポテンシャルも上がります」と“食”の重要性を説く。

 ヘルスコーチの育成を通して人々の健康に対する意識改革に取り組む一方で、高品質健康食品・グッズの販売事業も展開。高野代表は「食事を変えるということが本当に大切なんです。食事を変えることで体が変わり、体が変わることで心が変わっていきます。実は、日本では何千何百という海外で禁止されている添加物が名前を変えて使われていて、それらが若年性うつといった精神疾患の引き金になり、社会では『病気になったら病院に行けばいい』という流れになってしまっている。我々はこの流れを変えたいんです。『病気にならないようにする』ことによって、元気で明るい未来にしていきたいのです」と明かす。

意識改革から行動改革へ

 顧客の感想から“食”の重要性に気付き、ヘルスコーチ養成講座へのやりがいと使命感が強まる中、教育しても実践する場がないという問題に直面したという。石川氏は「教えている情報が最新過ぎるあまり、日本には実践できる土壌がなかったのです。例えば、オーガニックが良くても、実際にはオーガニックの野菜は手軽に買えなかったり、自分に合った健康法がいいのは分かるが、遺伝子検査は簡単にできない。そういったお声を多くいただいて、日本のインフラを変えていくことに着手しました」とコメント。

 「病気になってから対応するのではなく病気にならないようにする」という健康志向の需要に応えるかたちで実践する場を提供することで、その潮流を後押ししていく。予防に特化したクリニックのオープン、よくあるようなマーケティングが先行したものではない本物志向のサプリメントの開発、企業研修、健康になればなるほど稼げるヘルスケアアプリ「EARNS」の拡充などを展開及び予定している。石川氏は「僕らは本気で日本を変えたいと思っていて、インフラを整えてこそ日本は変わると思っているので、コストはかかりますが実店舗の運営にもチャレンジしていきます」と意気込む。

 人々の意識改革や行動変革を目標に掲げるのは“人の可能性”を信じているからに他ならない。「意識が変わってインフラが整ってさえいれば、必ず人々のパフォーマンスを上げられ、明るく幸せな未来を構築できる」と確信しているからこそだ。高野代表は「possibility(可能性)のmaximum(最大の)という意味の社名ですので、我々のミッションは『人々の可能性を100%引き出すこと』。それは、お客様だけでなく社員に対してもそうで、仕事もわくわくドキドキしないものはパフォーマンスも上がりませんから、常に楽しんでやれる職場にしていきたいなと思っています。楽しんで挑戦する中でこそ、『自分はどうしたいか』『どういうふうに進めていくのがベストか』と試行錯誤して成長することができるのですから」と語る。

 意識を変えて、行動までも変えることで人々を幸せな未来へと導くという大いなる挑戦はこれからも続いていくようだ。

株式会社POSSIM
代表取締役 高野五輪夫


1964年、東京都出身。小学6年生からゴルフを始め、高校卒業後、研修生としてゴルフ場で働きながらプロテスト合格を目指すも、31歳の時に断念。営業マンとして建設機械販売会社に就職し、約4年後にアウトソーソング会社に転職。2005年に起業し、2020年に株式会社POSSIMの前身、一般社団法人ヘルスエキスパート協会の代表取締役に就任。