へその緒の会 代表 浅井 あきよ

「生まれてきてよかった!という人を増やしたい」

へその緒の会
代表 浅井 あきよ

略歴
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東京学芸大学卒業。
父が園⻑の幼稚園に2年勤めた後 結婚。25歳で母となる。
「おなかの中から子育ては始まっている」という野口整体の創始者野口晴哉師のことばに深く感銘を受け その後の指針とする。
3児の母 として夫の脱サラで伊豆の山中で自給的農の生活。
に悩んだ時に仏国寺の原田湛玄老師の坐禅会に参禅して心機一転、その後第4児を出産。
妊娠中は漢方の伊藤真愚師の 胎教指導をうける。
3人の師から4人の子育てで学んだことを これから親になる人に 伝えたいと願う。1985年 幼稚園の後継の要請を受け、夫と共に幼稚園を引き継ぐ。
園児の母で妊娠中の人に向け「胎内からの子育ての会」を開く。
2008年園⻑を 辞めたのち「へその緒の会」を立ち上げ、胎教レッスンを伝える。
著書に「おなかの中からの子育て」(WAVE出版)。
活動の拠点として2023年「そらまめハウス」を建てた。現在そらまめハウスで、またオンラインで「胎教レッスン」と妊娠前からできる「妊活胎教のレッスン」を主に行なっている。
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現在の仕事についた経緯

 幼稚園の中で胎教を伝える事に限界を感じ「おなかの中からの子育て」を専らとする活動をしたいと思い、幼稚園とは別に「へその緒の会」を立ち上げた。現在は、胎教レッスン、妊活胎教の他に、そらまめハウスをレンタルとしてスペース貸出すこともしています。

仕事へのこだわり

 ほとんどの人は、妊娠するまで、妊娠について深く考えたり、何か準備したりするという発想がないですよね。私も初めての妊娠中、つわりに打ちのめされつつ、どこかで「もっと赤ちゃんのためにできる事、妊娠中だからこそできる事ってあるんじゃないかな」と考えていましたが、その頃、答えはもらえませんでした。今も、そういう風に探している人がいるのでは?と思い、レッスンを行なっています。「レッスン」と呼んでいるのは、それが知識中心ではなく、楽器の演奏とか踊りのように、からだで身につける事だからです。

 妊娠・出産に関しては、ネガティブな情報が多く、検索すればするほど不安の種が増えます。もちろん、お産は命に関わる特別な時ですが、だからこそ、不安に支配されるのではなく、自分自身をリラックスさせる方法を身につけてお産に望むことで、本来持っている力を最大限に発揮できるのです。お産の不安がなくなるだけでなく「子育てが楽しくスタートできた」とか「機嫌のいい赤ちゃんです」というご報告をたくさん頂いています。

今後の展望・私の夢

 妊婦と子どもは、世の中でもっと大切に扱われてほしい!と願っています。未来を作っていくのですから。赤ちゃんや小さな子どもは大人の保護なしでは生きられないから親子いっしょに守ることになります。例えば非常になど。平常時からも、そのような気運が広まればいいなと思います。

 そういう外側のしくみとは別に、胎教でも、子育てでも ベースになるのは、あなた自身大切な人!だという事です。「自分を大切に」というと抽象的だけど、地球の上の生物として、からだの声に耳を澄ます。私は「木になるイメージワーク」を通して、自分のからだ、 私自身を大切にする感覚を味わっていただいています。妊娠中このワークをする事で、赤ちゃんとしみじみ繋がる感覚を得られることがしばしばあります。今後はそれをリードできる人も養成して行けたらと思っています。

若者へのメッセージ

 「結婚はいつかはするかもしれないけど、まだ先のこと」「目の前に好きな人が現れたら考えるかもしれないけど、今は実感がない」と思っていませんか?この先、結婚しない人や子どもを持たない人はますます増える事でしょう。それは統計学的な事実としてもそんな中で、あなたは、どうしたいですか?自分で決めていいのです。

 いつか子を産み育てるかも と思って準備しておくのと、思いがけないタイミングで妊娠して、それから考えるのとどちらを選びますか?お産はからだにダメージを与える、と思っているかもしれないけど、それはダメージ与えるような産み方をするからで、いいお産ができたら女性はもっと美しくなれるんです。産んだ後、もっと感じるからだになる!そんなお産も、あるんです。

 いつか子どもを産むかもしれない人に伝えたいのは、いざ子どもをと願った時に、妊娠できるからだを日頃から準備しておくこと。女性の場合、毎月の月経を大切に迎え過ごすこと。それは希望する妊娠や安産につながるだけでなく、日々のお仕事もはかどるし、プライベートも充実にもつながる。月の満ち欠けのような月経周期による変化も、波ととらえて、上手に波のりしていけるといいですね。もし月経時がつらかったら本気で向き合いましょう。改善策はありますよ。

 人生100年時代といわれていますが、生物としてのヒトの生殖年齢は変わっていません。後ろの人生が長くなっただけなのです。

へその緒の会
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