ファッションを通じて文化を伝えたい 文化服装学院 Iさん

ファッションを通じて文化を伝えたい

―文化服装学院入学の決め手

自慢ではないですが、中学の時は何もしなくても勉強はできました(笑)
ただ、本命の高校が落ちてしまったんですが、不思議と悔しくはありませんでした。自分で決めたわけではないので悔しくないんだなと思いました。せっかくだったら、悔しくなるぐらいのことをやろうと思ったんです。当時、ファッションが好きだったので、デザイナーを目指して文化服装学院に入りました。
15歳の時にラフシモンズに衝撃を受けました。映像でショーを見ましたが、空間や音楽、照明、そしてファッションその全てがショートして素晴らしく、衝撃を受けました。これきっかけで、ファッションを通して、音楽、映画、アートを好きになっていきました。

―どういう10代でしたか?

小学校時代はシャイでした。友達とゲームしたり、サッカーしたりと、普通な小学生でした。中学に入ってからは、ファッションを好きになりました。合わせて、ヒップホップも好きになりました。そこで、自分の価値観が大きく変わりました。それまでは、分かりやすいエンターテイメントが好きでしたが、ファッションやヒップホップきっかけで、その人そのものに興味を持つようになっていきました。例えば、映画であれば、監督がどんなメッセージ性を映画に込めているか、監督自身がどんな人なのかということに興味を持つようになりました。高校は正直全然好きではありませんでした。第一志望ではなかったですが進学校でした。和気あいあいとした感じではなく、塾みたいな雰囲気でしたし、校舎も病院のような学校でした。学校がつまらなかったからこそ、自分の好きなものに触れる時間を過ごすことができました。

―自分の自慢は何ですか?

同年代で自分よりオシャレな人と出会ったことがないです(笑)周囲の人を見ていると、自分の着たい服を着る人が多いと思います。ファッションの世界は客観性を捨てていく人が多いと思います。そうではなく、他人からオシャレと思われて、かつ、自分でもオシャレと思えるちょうどいい感覚が大事だと思っています。自分にはそのちょうどいい感覚が備わっていると思っています。

―どんなデザイナーになりたいですか?

自分がデザインした服を通じて、いろいろなカルチャーをいろいろな人に知ってもらいたいです。このファッションブランドが好きだから、この映画を見る、この音楽を聴くといった、自分が15歳の時にラフシモンズと出会ったような衝撃を、自分も与えられるようになりたいです。

10年後、NEXT GENERATIONの自分へ

「常にユーモアを忘れない人であって欲しい遊び心を忘れないで欲しい」