強く、優しく、美しく 日本体育大学              Tくん

強く、優しく、美しく


高校生でボディビルに目覚めたTさん。そこからTさんの人生にボディビルは欠かせないものになっていました。そんなボディビルの魅力について迫ってみました。



ーボディビルの道

ボディビルを始めたきっかけは高校時代に、バスケットの補強でウェイトトレーニングを行ったことです。ボディビルをやる前は、チームスポーツのバスケットボールを行っていたのですが、自分の取り組み次第で変化していけるウェイトトレーニングの方にのめり込んでいきました。引退後、高校生ボディビルに挑戦し、そこからがビルダーとしてのスタートになります。

ただ、ビルダーの道は決して楽なものではありませんでした。自分自身、減量が得意ではなく、3年間連続で挑戦した日本ジュニアボディビル選手権でも、予選敗退に終わっています。順位としては、いくつかの大会で入賞をさせていただいたくらいです。

やっていく中で辛いことはたくさんありますが、ボディビルを続けていく中で、自身の身体をアップデートし、毎大会で自分の体の成長を見ることは、モチベーションや楽しみになっています。





ー自慢できること

チームの良いところは、全員で1つの目標に挑戦できていることだと思っています。

1人ではなく、部の皆と挑戦できていることは、今後、絶対に無い経験であると感じています。というのも、ボディビルは良くも悪くも究極の個人競技です。高校生で大会に挑戦した時は右も左も分からず、孤独な挑戦でした。一方で、今は仲間がいます。自分が下級生の時には尊敬する先輩がいたり、今はついて来てくれる後輩がいたり、また、常に支えてくれるコーチや尊敬する先生もいます。この違いは本当に大きなものであると感じています。皆で挑戦するボディビルは本当に唯一無二の自慢できることです。





ー主将として

私はボディビル部の主将をやっています。
大した成長はしていませんが、少し強くなったこと、自分の芯を曲げなくなったこと。この2つは確実に主将になってから変わったと思っています。

 ボディビルは正直に言って辛いです。ただ、自己完結できる辛さである分、やり切ればやり切るほど、自分の芯を曲げなくなり、自分に強くなっていきました。ボディビル競技の取り組みを通じ、こうした成長を感じられるのも、やってよかったことです。


部活動の主将を務める中で、苦しい決断をするときが何回もありました。そういった時に自分の芯を曲げず主張し、伝えることができるようになったことが自身の成長だと感じています。

 例えば、意見を言う時、厳しい言葉やマイナスの表現を使わざるをえない時は勇気がいります。そういった際、相手のことを第一に考え、厳しい言葉でも伝える決断ができるようになったことは自身の成長の1つだと思っています。

 また、意見がぶつかった時も同様です。1つの重要な事柄に対して、自分の意見もあれば、違う人の意見ももちろんあります。ボディビル部ではそういったことで、意見の対立があることが多くありました。どの考えが正しくて、間違っているといったことはありません。どれも正しい、でも、どちらかを選ばないといけないとなった時に、自分の考えや信念を曲げずに主張できる強さを持ち続けられるようになりました。





ー10年後、NEXT GENERATIONの自分へ
「大丈夫、頑張れ」

私はいつも大きな悩みを抱えて生きています。現在も例外ではありませんし、将来も継続的に悩むと思います。
正直に言うと、10年後の自分がどのような姿になっているのかを予測することは難しいです。目指す方向性はありますが、その実現が確実であるとは限りません。

ただ、1つ確かなことは、どんな状況に直面しても、自分自身を信じて前進し続けたいという強い思いです。不確かさがあるからこそ、信念と自己信頼を大切にし、進んでいきたいと思っています。絶対に夢や目標は諦めません。