芯の通った人間になりたい 日本体育大学 Oさん

芯の通った人間になりたい



ボートとの出会い

私の地元は茨城県の潮来市というボートが盛んな町でした。ボートを始めたのは、 小学生の頃に親が勧めてくれたのがきっかけです。最初は何となく見に行ってみようかな、という軽い気持ちでした。そこから今までずっとボートを続けているとは思っていなかったですね(笑)やっているうちにボートが好きになり、気づいたら13年間も続けていました。

 13年間のボート生活の中で私の考えが変わった瞬間がありました。大学1年生の時に、授業で足を怪我してしまいました。怪我をした後すぐにインカレがあって、それには手術をしないで挑みました。ですが、これからもボートを続けていくのには手術が必要という判断でした。悩みましたが、ボートを続けたかったので手術することにしました。

 足の手術をしてからは、半年間ボートが出来ませんでした。その後のリハビリも思っていたより大変で、とても辛い経験でした。今まで小学生からボートをやってきて、ボートに半年間ものらなかったのは初めてでした。怪我をするまではボートをやることが当たり前になりすぎていて、義務のように感じてしまっている節もありました。

 ボートから1回離れてみることで、ボートに乗りたい!と思いました。私はやっぱりボートが好きなんだなと思いました。この半年間は自分にとって必要な時間であったなと今なら思えます。ケガの功名っていうのはこのことなんですかね(笑)

 また私が練習に参加していなくてもボート部の仲間は、いつも気にかけつづけてくれました。変に気を使われたりしなくて、それが逆に心地よかったです。そのおかげで早く一緒に練習したいな、とモチベーションを保ち続けることが出来ました。周りの友達に感謝しています。

 そこからはボートに乗ることは出来なくても、足を使わないトレーニング等を行いました。私は常に自分が今できる中で最善を尽くせるように頑張ってきました。
この出来事は自分のボート人生での考え方を変えました。これから辛いことがあってもこのことをずっと思い出し続けると思いますし、ずっと糧にしていきたいと思っています。

競技人生が終わっても

ー普段はどんな生活リズム

普段は大体朝の5時から練習をしています。朝練が終わったら登校して授業を受けに
学校に向かいます。学校が終わったら午後は体つくりの為のトレーニングをします。

ー大学生の今頑張りたいことは?


今私は大学3年生で、あと1年間大学でボートをすることができます。残りの競技生活の目標としては、インカレで金メダルをとることです。来年は4年生になり、人生最後の大会になります。13年間頑張って続けてきたので、最後に最高の形で終われるようこれからも日々精進し続けたいと思っています。

 実は金メダルを取りたいもう1つの理由があります。私は中学生の時に1度全日本で1位になった事があります。なのでもう1位をとって、同じ景色をもう一度見たい。自分のボート人生をやりきれたと思って終わりたいです。

競技人生が終わってからの目標もあります。今まで物心ついた時からずっと競争の世界に身をおいてきました。大学を出て社会人になったら、もう競争を気にしないでゆっくり過ごしたいです。

 ずっと勝負の世界にいて、少しプレッシャーを感じるときもありました。
勝負の世界を出ても周りへの感謝を忘れずに、思いやりのある人間になりたいです。またこれからも一生懸命になれることを見つけたいです。そしてそこでもやり遂げられるように自分の芯をしっかり持ち続けたいですね!皆と仲良く、仕事も趣味も頑張りたいと思っています。

10年後、NEXT GENERATIONの自分へ

「人に優しくできてるか?」